この記事の目次
エンディングノートとは
簡単に言うと自分のたな卸しのことです。
① 自分がこの世に生まれてから今までどんなことがあった(自分の歴史)
② 現在の自分の健康状態や精神状態や財産状況、 (現状把握)
③ 将来どんなことをしたいか、相続や医療はどういう風にしたいか (将来の準備)
④ 家族の方にどういうことをしたいか、あるいはして欲しいか (家族愛)
⑤ 自分と社会との関わり (社会に対する感謝)
などについて書いていきます。
エンディングノートを書くメリット
① 自分自身を見つめなおすことができる。
自分自身でわかっていなかったことについて気づくことができます。
② 将来の準備をすることができる
自分の介護・治療、相続、葬式、埋葬などについて自分で希望することができる。
③ 自分が原因で遺族で発生するトラブルを予防することができる。
自分の想いについて書くことにより、遺族の方が納得してトラブルを未然に防ぐことができます。
④ 家族の方に感謝することができる。
家族への感謝の気持ちを書くことにより、家族の方への感謝の気持ちが強くなったり、自分がなくなった後でも、エンディングノートを通じて家族の方へ感謝の気持ちを伝えることができます。
⑤ 自分の人生には、時間の限りがあります。時間を大切に考えるようになりますので、これからの人生が充実したものになります。

エンディングノートを書く条件
ありません。どの年代の方でもエンディングノートを書くことができますので、エンディングノートを書くのは早すぎるとか遅すぎるということはありません。エンディングノートに興味を持ったときに書き始めてください。
特定非営利活動法人 国境なき医師団日本
終活と遺贈に関する意識調査2017
https://www.msf.or.jp/legacy_survey2017/pdf/survey2017.pdf
には
「エンディングノートの準備は大事」9 割、「遺言書の作成は大事」は8 割半
と書かれています。
エンディングノートは高齢の方が書くものだと思われている方が多いと思いますが、若い人でも病気や交通事故などで亡くなる可能性がありますので、世代に関係なく、みんな書いたほうがいいのかもしれません。
エンディングノートに書き方は、日記みたいに書いても大丈夫です。特に決まった様式はありません。ノートに書いてもいいですし、パソコンでワードやエクセルを使って書いても問題はありません。思いついたことをたくさん書いていってください。
エンディングノートを書かない理由
・自分の死と向き合うことに抵抗がある
人間は誰しも自分の死について考えたくありません。でも、人間の日はいつ必ずやって来ます。残された家族の方が困らないように、今から準備しませんか。自分の死と向き合うことによって、「もっとやりたいことがある。」、「もっと、長生きしたい。」と思えるようになり、残りの人生が充実したものになります。
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・何を書けばいいのかがわからない
最近では、エンディングノートや終活に関する本がたくさんありますので、それを見ていただければ、どなたでもエンディングノートが書けるようになっています。物によっては書く項目がたくさんあって大変なものがありますが、自分がわかるところから少しずつ書いていけば問題はありません。
・エンディングノートを書くのが面倒くさい
エンディングノートを書くより好きなことをしたいという方もいます。それでは、その好きなことをエンディングノートに書いてみてはいかがでしょうか。自分の好きなことを書くことによって、いろんなことを書きたくなって、他の項目も書けるようになります。エンディングノートを書くときにルールはありませんので、自由に書いてみてください。手書きで書いても、パソコンで書いても大丈夫です。自分と家族とって大切な情報や伝えたいことをたくさん書いてください。
エンディングノートに書く内容
① 自己紹介
② 自分の歴史と思い出
③ 自分の好きなことややりたいこと
④ 人間関係
⑤ 現在の自分の状況
⑥ 将来のこと
① 自己紹介
このエンディングノートを書いた人が誰なのかわかるように自己紹介を書いてください。書く項目は以下の通りです
・名前
・生年月日
・血液型
・住所
・本籍
・電話番号
・勤務先や学校など
② 自分の歴史と思い出
自分が生まれてから現在まで学歴や職歴などの歴史やそのときの思い出について書きます。これを書くことによって、自分の人生を客観的に見ることができます。
③ 自分の好きなことややりたいこと
・趣味
・食べ物
・場所
・色
・人
・言葉
何でもいいので、好きなことややりたいことがあったらどんどん書いていきます。
④ 人間関係
・家族
・仕事関係
・近所付き合い
・友人
・医者などのお世話になっている人
もし、自分の身に何かあったときに誰に連絡、相談すればいいのか書いておくと、家族の方は助かります。
⑤ 現在の自分の状況
・財産状況
・健康状態
・精神状態
などを書いておくと、介護が必要になったときに、家族の方が助かります。
⑥ 将来のこと
・相続について
・葬儀について
・埋葬について
これらについて書いておくと、遺産相続でトラブルを未然に防げるかもしれません。
エンディングノートを書いた後について
・エンディングノートを書いた場合は、家族の方に書いたことを伝えてください。
・エンディングノートは重要度や機密性の高いものと低いものとに分けて、高いものは銀行の貸金庫などに保管し、低いものは、家の中にある机の引き出し、本棚、仏壇などに保管した方が良いかもしれません。そのときは、機密性の低いものは、家族の方にどこに保管してあるか伝えてください。また、機密性の高いものの保管場所については、機密性の低いものに書いてください。
家族信託の小冊子を作成しました。

