介護に貢献した親族
公開日 : / 更新日 :
介護に貢献した親族は特別寄与料を請求できるようになりました。
要件
相続人でない親族。
※親族とは6親等内の血族、3親等内の姻族と定められています。
親等についてはこちらをご参照ください。
背景
高齢化社会が進むなか、「介護」 の負担がだんだん増えていき、いろんな問題の原因となっています。
この問題は相続にも影響し、 被相続人の介護をしていた家族の方と介護をしていなかった家族の方の間でトラブルが発生する場合が増えています。
民法では、仕事をやめて被相続人を介護したり、介護サービスなどの 費用を負担した相続人は、特別に貢献したとして「寄与分」が認められ、その分の財産を取得することができましたが、相続人ではない被相続人の子の配偶者などには寄与分が認められないため、相続トラブルの原因となっていました。
改正後
被相続人の相続人でない親族が特別な貢献を行った場合も「特別寄与料」として請求できるようになり、法律的にも特別寄与料を請求する権利が保障されることになります。
家族信託の小冊子を作成しました。


にほんブログ村
介護に貢献した親族の関連動画
関連記事
二次相続問題を完全理解するための総合ガイド
二次相続とは?基礎から学ぼう ポイント 二次相続は、家族内で最初に亡くなった方の相続(一次相続)が完了した後、残された配偶者が他界したときに生じる2回目の財産分配のことを指します。 理由 一般的な家族構成では父母と子ども…
【初心者向け】民法の相続をわかりやすく解説!手続きの流れや注意点も解説
相続は、人生の大きな転機の一つです。愛する人を失った後、残された家族が直面するのは、財産の分配や手続きの煩雑さです。民法の相続についての知識を持つことで、スムーズに手続きを進め、トラブルを避けることができます。本記事では…
認知症の相続人が直面する課題と解決策とは?
認知症の相続人がいる場合、相続手続きや財産管理にさまざまな課題が生じます。記憶や判断力の低下により、法的手続きが複雑化し、相続人自身が適切な判断を下すことが難しくなることもあります。本記事では、認知症の相続人が直面する具…
認知症と相続時精算課税制度の関係とは?知っておくべきポイント
認知症と相続時精算課税制度は、相続に関する重要なテーマです。認知症の影響で判断力が低下する中、適切な相続対策を講じることが求められます。この制度は、相続税の負担を軽減する手段として利用されますが、認知症の方がその制度を利…
認知症の人が書いた遺言書は有効か?その真実と法律のポイントを解説!
認知症の進行に伴い、遺言書の有効性が疑問視されることがあります。果たして、認知症の人が書いた遺言書は法律的に有効なのでしょうか?本記事では、認知症の影響を受けた方が作成した遺言書に関する真実や、法律上のポイントを詳しく解…