相続人が住民票を取得することは、遺産相続において不可欠です。住民票の取得は相続手続きの一環であり、正確な情報が反映された住民票は円滑な相続手続きを支えます。

この記事の目次
住民票とは
その人が住んでいる住所を証明する書類になります。戸籍謄本には本籍と氏名については書かれていますが、住所については書かれていませんので、その人が住んでいる住所を証明する場合は、住民票が必要となってきます。
戸籍謄本を取得するときなどに必要となってきますので、住民票を取得するときは、本籍が記載されている住民票を取得する必要があります。また、取得する住民票は相続人の情報が記載されていればいいので、世帯全員分の住民票を取得する必要はありません。
被相続人の住民票が必要な理由
法務局で登記を確認するときに、氏名と住所等の情報を照会して、同じ人かどうかを判別します。登記事項証明書には氏名と住所が書かれていますが、戸籍謄本には住所が書かれていません。そのため、被相続人の住民票が必要となります。登記事項証明書に書かれている氏名・住所と被相続人の住民票に書かれている氏名・住所とを照らし合わせて、不動産の所有者が被相続人であることを確認します。
登記事項証明書に書かれている氏名・住所と被相続人の住民票に書かれている氏名・住所とが異なる場合は、氏名だけがあっていても、相続登記をすることができませんので気をつけてください。

除票とは
人が亡くなると住民票から抹消されます。この抹消された住民票のことをいいます。
除票に書かれている内容
・亡くなられた方の名前
・生年月日
・亡くなられたときの住所
・死亡年月日
※本籍地が書かれている除票が必要となります。
※除票の保存期間は5年間となります。5年を過ぎると取得できなくなるので気をつけてください。
※被相続人の登記事項証明書と除票に書かれている住所が違うときは、登記されている人と除票に記載されている人は同じ人物とはみなされないため、登記に記載されている住所と除票に記載されている住所に違いがある理由を証明できる書類が必要となります。
住所の違いがある理由を証明できる書類について
引越しが1回のみの場合…除票に前住所が載っているので除票だけで証明できます。
引越しが2回以上ある場合…それぞれの住所の市区町村役場で除票を取得するか
戸籍の附(除)票を取得する。
戸籍の附(除)票とは
住所の一覧が記載されている書類で、本籍で取得することができます。
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