高齢者ほど病気やケガ、入院のリスクが高くなります。
老化によって身体が衰えてくるので、仕方がないです。
病気やケガ等で入院すると医療費がかかります。入院時には医療費以外にも以下の費用がかかります。
・ベッド代
・入院中の生活必需品
・お見舞いや付きそいなどの交通費
など
高齢者が入院すると、入院期間が長期化することが多いです。
さらに、入院中に寝たきりの状態が続くので、認知症を発症する場合もあります。
認知症になると、要介護状態になります。
介護費用は、老人ホームなどに入居するか、在宅で介護するか等によって
も変わってきますが、一般的には、介護の必要度が重くなるにつれ、
介護保険の限度額を超えたり、適用外の介護用品の購入やサービス、
人的な補助等も必要になりますので、 金額は上がっていきます。
介護保険で利用できるサービスには、
要支援1〜2と認定された人が利用できるサービス(予防給付)と
要介護1〜5と認定された人が利用できるサービ ス(介護給付)があります。
大きく分けると、
■自宅で利用するサービス
・訪問介護(ホームヘルプ)
・訪問入浴介護
・訪問看護
・訪問リハビリテーション
・夜間対応型訪問介護
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護
・看護小規模多機能型居宅介護
・居宅療養管理指導
■自宅から通って利用するサービス
・通所介護(デイサービス)
・認知症対応型通所介護
・通所リハビリテーション(デイケア)
・短期入所療養介護(ショートステイ)
・短期入所生活介護(ショートステイ)
・小規模多機能型居宅介護
・地域密着型通所介護(小規模デイサービス)
■生活環境を整えるためのサービス
・福祉用具貸与
・特定福祉用具販売
・住宅改修費支給
■施設に入所するサービス
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設
・特定施設入居者生活介護
・地域密着型特定施設入居者生活介護
・認知症対応型共同生活介護 (認知症高齢者グループホーム)
■計画をつくるサービス
・居宅介護支援
・介護予防支援
などがあります。
介護サービスの内容の詳細は、厚生労働省のサイトに
「介護事業所・生活関連情報検索公表されている介護サービスについて」
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/
がありますので、参考にしてみてください。
介護保険サービスを利用した場合の利用者負担は、
介護サービスにかかった費用の1割です。
※一定以上所得がある場合は2割または3割となります。
介護保険施設利用の場合は、
費用の1割負担のほかに、居住費、食費、日常生活費等も必要になります。
※一定以上所得がある場合は2割または3割となります。
在宅介護で介護保険のサービスを利用する場合、
要介護度別に利用できるサービスの支給限度額は、
1か月あたりの限度額として定められています。
限度額の範囲内でサービスを利用した場合は、
1割の自己負担ですが、
限度額を超えてサービスを利用した場合は超えた分が全額自己負担となります。
※一定以上所得がある場合は2割または3割となります。
実際、在宅介護にかかる費用は、家族がいるかどうか、
また、介護をしてくれる人がいるかどうかで、大きく変わってきます。
介護状態が重いほど、誰かに補ってもらうこと多くなってきます。
家族や介護をしてくれる人がいない場合は、
介護サービスを提供している業者にお金を払って頼むことになります。
ひとり暮らしで、介護をしてくれる家族の方ががいない場合は、
自分一人ではできなくなった食事、入浴、洗濯、住まいの掃除など
について介護サービスを利用しなければならなくなりますので、
その分費用がかかります。
また、老人ホーム等の施設で介護を受ける場合、
住居費、管理費、食費などの月額利用料の他に、
オムッ代、生活雑貨の購入費、医療費や医療機関への交通費などが
介護保険自己負担分としてかかります。