相続放棄をした時の相続優先順位を図解で解説
公開日 : / 更新日 :
今回は相続人が相続放棄をした時の相続優先順位の移動について図解にて説明いたします。相続人が複数いて、その中の一人が相続放棄をすると、相続放棄をした人以外の相続人が相続遺産を相続することになりますが、相続人には優先順位があります。相続権のある相続人が相続放棄をすると、相続権はどのように移動していくのでしょうか。
相続人の優先順位についてはこちらをご参照ください。
子供がいる場合
相続人に配偶者と長男、次男がいて、長男が相続放棄をした場合
相続人は配偶者と次男になります。
祖父母がいる場合
被相続人が亡くなった時に、配偶者、子供、祖父母がいて、子供が相続放棄をした場合、
相続人は配偶者と祖父母になります。
兄弟姉妹がいる場合
被相続人が亡くなった時に、配偶者、子供、祖父母が、兄弟姉妹がいて、子供、祖父母が相続放棄をした場合、
相続人は配偶者と兄弟姉妹になります。
兄弟姉妹全員が相続放棄をした場合(相続人全員が相続放棄をした場合)
はこちらをご参照ください。
家族信託の小冊子を作成しました。


にほんブログ村
相続放棄をした時の相続優先順位を図解で解説の関連動画
関連記事
戸籍と住所と相続
戸籍とは 個人が出生したり、結婚したり、養子縁組、死亡などすると、その人に起きた親族関係に関することが記録されているものです。戸籍をたどっていくと、その人がいつ生まれて、誰と誰の間の子で、いつ誰と結婚して、いつ誰の養子に…
公正証書遺言の認知症無効は稀
公正証書遺言は、公証人の面前で作成される遺言形式の一つです。遺言者の意思が明確に反映されるため、遺産分割をスムーズに行うことができます。しかし、遺言者が認知症の状態で公正証書遺言を作成した場合、その遺言は無効となる可能性…
相続順位のシミュレーション - 誰が何を相続するのか
相続は誰もが直面する重要な問題です。相続順位を理解し、シミュレーションを行うことで、自身や家族の相続について適切に準備することができます。相続順位は法定相続人の順位によって決まり、配偶者、直系血族、直系尊属、そして兄弟姉…
財産目録について
財産目録とは 亡くなられた方が残したプラスの財産、マイナスの財産、相続財産とみなされないものを種類ごとに一覧化して、相続財産の状況を明確にしたものです。形式などについては特に決まりはありません。財産目録は相続税の申告、あ…
軽い認知症の場合の相続対策
軽い認知症の相続人がいる場合、遺産分割協議や不動産の処分などが困難になる可能性があります。認知症の相続人は自身で相続放棄もできません。そのため、成年後見制度の活用が有効な対策となりますが、手続きが煩雑で費用もかかるという…