相続税の申告漏れが多い遺産
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今回は相続税の申告漏れが多い遺産について解説いたします。遺族の方は、相続発生後、相続手続きをするために、相続人の確認、相続財産の確認などをして最後に相続税の申告をしていただくのですが、相続財産の調査をして財産目録を作成して、すべての遺産について相続税の申告をしたと思っていても、申告漏れをしている場合があります。そこで相続税の申告漏れが多い遺産をご紹介します。
財産目録についてはこちらをご参照ください。
https://g-office-nakayama.com/2019/03/25/%e7%9b%b8%e7%b6%9a%e8%b2%a1%e7%94%a3%e7%9b%ae%e9%8c%b2-2/
・インターネットバンキングや預金通帳を発行しない銀行の預金
・海外の銀行の預金
・配偶者の実家の不動産
・他人との共有している不動産 ※固定資産税の請求が届いて発覚することがあります。
・祖父母などの名義のままになっている土地
・家の中の金庫や貸金庫に保管されている貴金属
・保険会社に請求していなかった入院保険金など
・社会団体などの積立金
・互助会などの解約金
・いろんな団体への出資金
・簡易保険などの特約還付金
- マイナスの財産の中に債務があります。財産整理を行っても見つけることが難しいものの中に保証人という制度があります。これは、隠れた債務と言われ、契約書を持っていないことが多いので、なかなか見つけることができません。相続の手続きが終わり、時間が経過してから、保証されていた人が破産して、突然借金の返済を請求される場合があります。
何かの保証人になった場合は、契約書の写しを必ず保管して、後々トラブルにならないように家族の方に説明してください。そうすれば、保証人の債務を含めて相続財産を相続するか放棄をするか事前に決めることができます。
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