脳卒中とは。簡単に、わかりやすく | 中山博之行政書士事務所

脳卒中とは、脳に血液が十分に行き渡らないことによって引き起こされる緊急の医療状態です。血管の詰まり（脳梗塞）または破裂（脳出血）が原因で、急に手足のしびれ、言葉の問題、視覚障害、バランスの喪失などの症状が現れます。早期の診断と治療が生命を救う鍵であり、予防も重要です。身体的な変化に注意を払い、健康な生活習慣を続けることが脳卒中のリスクを減らすのに役立ちます。

脳卒中とは

脳卒中（のうそっちゅう）は、脳に血液を供給する血管に何らかの問題が起こり、脳に酸素や栄養が届かなくなる病気です。これは、脳が体の指揮塔であり、体の各部分をコントロールするために酸素や栄養が欠かせないため、非常に深刻な状態を引き起こします。

脳卒中の種類

脳梗塞

特徴：

脳梗塞は、脳の血管が詰まることによって起こります。血管が詰まることで、脳に必要な酸素や栄養が遮断され、脳の神経細胞がダメージを受けます。この状態では、手足の麻痺、言葉の障害、意識障害などが起こります。

原因：

主な原因は、高血圧や高脂血症、糖尿病などが血管内壁にプラーク（コレステロールや脂質のたまり）を形成することです。

予防：

脳梗塞の予防には、健康な生活習慣が大切です。バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙、高血圧や糖尿病の管理が役立ちます。

脳出血

特徴：

脳出血は、脳の血管が破れてしまうことで起こります。血管が切れると、脳の中に血液の塊（血腫）ができ、脳の一部が働かなくなります。また、正常な脳を圧迫し、さまざまな障害が現れます。

原因：

主な原因は高血圧ですが、他にも動脈炎、出血傾向、頭部外傷、脳腫瘍などが原因となることもあります。

予防：

高血圧の治療や降圧薬の利用、健康的な生活習慣の維持が脳出血の予防に役立ちます。

くも膜下出血

特徴：

くも膜下出血は、脳の血管が破れ、くも膜下腔に出血が広がる状態です。特に、突然の激しい頭痛が特徴的で、命にかかわることがあります。

原因：

血管の分岐部にできた動脈瘤（こぶ）が破れることが原因です。動脈瘤は高血圧や喫煙といった要因により発症しやすくなります。

予防：

喫煙を避け、定期的な健康診断を受けて、動脈瘤の早期発見と治療を行うことが重要です。

一過性脳虚血発作（TIA）

特徴：

TIAは脳梗塞に似た症状が一時的に現れ、24時間以内に自然に症状が消失する病態です。脳梗塞の前兆として現れることがあります。

原因：

血栓や塞栓が一時的に脳の血管を詰まらせることが原因です。

予防：

TIAが脳梗塞の前兆となることがあるため、早期診断と適切な治療が必要です。高血圧や高脂血症の管理が予防に役立ちます。

脳卒中の症状

手足のまひ: 特定の一方の手や足が動かなくなったり、しびれたりすることがあります。また、片方の手を上に向けてみて、手が下がるかどうか確認できます。

言葉障害:

言葉が理解しにくくなり、話すことが難しくなることがあります。呂律がまわらないこともあります。

バランスの喪失:

立つことが難しくなり、歩行に困難を感じることがあります。足元がふらついたり、倒れたりすることがあります。

視覚障害:

片方の目が見えなくなったり、物が二重に見えたり、視野の一部が欠けたりすることがあります。

意識の低下:

軽度から深刻なものまで、意識の障害が現れることがあります。重度の場合、目を閉じたまま反応がないことがあります。

これらの症状が突然現れた場合、脳卒中の可能性が高いです。脳卒中は時間が重要であり、早期の医療対応が生死を左右することがあります。したがって、脳卒中の症状が現れたら、直ちに救急車を呼び、専門的な医療機関で治療を受けることが大切です。そして、健康な生活習慣の維持や定期的な健康診断を通じて、脳卒中の予防にも努力しましょう。