健康に良いとされる運動をしている人でも、座りっぱなしでいることが健康リスクを増やすことが明らかになっています。座っている時間が長いと、糖尿病や循環器系の疾患のリスクや死亡の危険性が高まります。座っている時間が8時間以上で、1日の運動時間が5分以下の人は、活動的な人たちに比べて約60%死亡リスクが上昇する傾向があることが報告されています。このため、スタンディングデスクという、立って作業を行えるようにした机が注目されています。スタンディングデスクは、座っても立っても使用できるように高さを調整できるものもあります。座る時間を短くすることが、健康維持のために重要であることがわかっています。

また、運動する時間がないという人は、デスクワーク中でもできる簡単なストレッチや運動を取り入れることもできます。例えば、机の前で足踏みをする、膝を曲げ伸ばしする、背伸びをするなど、1分程度の簡単な運動を取り入れることで、座りっぱなしの時間を短くすることができます。

また、昼休みや仕事帰りにウォーキングをする、自転車に乗る、ジョギングをするなど、運動を習慣化することも大切です。運動する時間を決めて、毎日コツコツ続けることが健康につながります。

さらに、健康診断などで血圧や血糖値、中性脂肪、BMIなどを測定し、自分の健康状態を把握することも重要です。定期的に健康診断を受けることで、自分の健康状態を把握し、改善するための具体的な目標を立てることができます。

以上、運動している人の盲点について紹介しました。運動は健康に必要な要素の一つですが、座りっぱなしの時間が長いと、健康に悪影響を与えることがあることを忘れずに、適度な運動と座りっぱなしの時間を減らす工夫を取り入れて、健康を維持しましょう。

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