遺言書を作成できなかったけど、エンディングノートが不測の事態に備えて心強いサポートとなることがあります。大切な思いや遺したいメッセージを書き残すことで、家族や友人に対する想いを明確に伝えることができ、安心感をもたらすことができる場合があります。

【背景】

・福井太郎さんは余命宣告を受け、遺言書を作成しようと思っていました。

・家族構成は、妻の福井花子さんと長男の福井一郎さんと次男の福井二郎さんでした。

・以前エンディングノートに、相続財産をどういうふうに相続させるか書いてありましたので、この内容にしたがって作成することにしました。

【問題発生】

・病状が急変して、遺言書を完成させる前に亡くなってしまいました。

【事例結果】

・遺言書が完成しなかったので、妻の福井花子さんと長男の福井一郎さん、次男の福井二郎さんで遺産分割協議をすることになりました。

・福井花子さんは福井太郎さんのエンディングノートに従って相続手続きを行いました。

【参考】

・エンディングノートには遺言書のような法的効力はありません。

・遺言書が無い場合は、エンディングノートが亡くなられた方の最後の想いが書かれているものになりますので、相続人が遺産分割協議をするときに尊重される資料となります。

・遺言書をかかれる前に、エンディングノートを使って、自分の財産について整理をしてみてはいかがでしょうか。