遺言書を書くタイミング
遺言書を書きましょうと言うと私はまだいい。という人がいますが、遺言書は元気なうちに書いたほうがいいです。
その理由は、元気なときは簡単に遺言書を書けますが年をとっていくにつれ、体が不自由になりだんだん書きにくくなります。さらに、認知症になってしまうともはや、遺言書を書けなくなってしまいます。
遺言書はあとから何回でも書き直せるので、今のうちから書いたほうがいいです。
遺言書を書くことによって、自分の財産の見直しや管理ができ、将来の自分の財産に使い道もわかるので、財産についての悩みが解消されて、安心して今後の生活を送ることができるようになります。
遺言書を書くときに家族に対する最後のメッセージをたくさん書けば、家族に対する愛情を再確認でき、今後家族に接するときに、自然とあなたの体から家族に対する愛情が湧き出てくるようになります。そうなると、家族みんなが幸せな気分になることができます。
遺言書を書くタイミングは特に決まっていませんが、なるべく早く元気なうちに書いたほうがいいです。後になってからでは書くことができなくなるかもしれません。古希を迎えてから書いてみてはいかがでしょうか?
年をとるにつれ事情がいろいろ変わってくると思いますので、誕生日を迎えたときに、遺言書を見直しして、家族のことを振り返ってみてはいかがでしょうか?
遺言書はいつ書きますか
あなたは遺言書をいつ書きますか?
もう少し年をとってから書きますか?
でも、もう少しってどれぐらいでしょう。
そのときまで、あなたは遺言書を書けるぐらいの元気はあるでしょうか?
だから、元気な今のうちに書きませんか?
遺言書は後から書き直すことができるので、今書いてみませんか?
遺言書を書かない理由
テレビドラマなどで、相続の時には遺言書が必要って言うことは知っているんですけど、自分のこととなると書かない人が多いです。だから、遺された人たちで相続争いを起こしてしまいます。
遺言書を書かない理由の多くは、
「書き方がわからない。」
「相続の法律がわからない。」
「面倒くさい。」
「遺言書なんて縁起でもない…。」
「私には財産が無いから・・・」
「うちは家族みんな仲がいいから・・・」
という方が多いそうです。

「財産が無いから遺言書を書く必要が無い。」
という人でも、預貯金は百円以上あると思います。
財産がある人ではなく、遺産が自宅の不動産だけ、預貯金が数百万円だけのほうが相続で争いになる場合が多いです。
円満な相続手続きを行うためには、遺言書が必要となります。さらに、自筆証書遺言ではなく、公正証書遺言のほうが相続人間の争いを回避することができます。
遺言書を書くのは難しい?
遺言書を書いたことがない人がほとんどなので、イメージがつきにくいと思います。
だから、遺言書を書くのは難しいと思われている方が多いそうですが、
例文とか書き方さえ知ってしまえばそんなに難しくはありません。
【書くための必要条件】
・遺言書は自筆で書く
・日付と署名、捺印が必要
・原則、相続について書く
これさえあれば遺言書としての効力があります。
また、遺言書の中には付言事項があり、ここには自由に自分の想いを書くことができます。
相続人が複数人いる場合
相続人が複数人にて、そのうちの1人だけに財産を相続させるときは遺言書を書く必要があります。
もし、法定相続人が1人だけの場合、遺言書を書く必要はありません。
たとえば、
・両親がいるが、母親だけに財産を相続させたい。
・子供がいるが、配偶者だけに相続させたい。
・3人子供がいるが、末っ子にだけ財産を相続させたい
このとき、他の法定相続人に相続させない理由は書く必要がありません。
また、
・相続人以外の人に財産を遺贈するとき、
・公益社団法人に寄付するとき
・負担付相続をするとき
には、その旨を遺言書に書く必要があります。
※ 各相続人には遺留分がありますので、
財産を1人だけに相続する場合や、相続人以外の人に遺贈する場合は、
遺留分を考慮したほうがいいです。法定相続人には遺留分減殺請求権があり、遺留分は法定相続分の半分です。
たとえば、
配偶者と子供1人が相続人のときに、財産を内縁の妻に遺贈する場合、
配偶者と子供はそれぞれ、財産の4分の1ずつ遺留分減殺請求することができます。
相続人が複数人いるときに、特定の相続人だけに全財産を相続する場合、
・一切の財産を○○に相続する
・全部の財産を○○に相続する
・財産のすべてを○○に相続する
と書いてもいいです。
家族信託の小冊子を作成しました。

