相続で残された収集物
公開日 : / 更新日 :
人にはいろんな趣味があります。その趣味の中に切手やコインの収集があります。被相続人にとっても大切なものでも、興味のない相続人にとっては必要のないものになる場合があります。価値があるものは、価値のわかる人に譲ったほうが、譲り受けた人や相続人にとってはありがたいので、ぜひ、生前に整理をしてみてはいかがでしょうか
【背景】
・福井太郎さんが病気で亡くなりました。
・相続人は妻の福井花子さんと娘の福井結衣さんでした。
【問題発生】
・福井太郎さんの遺品整理をしたところ、押入れの奥から切手シートや記念切手、記念硬貨や古銭などの品物が出てきました。
・相続人の福井花子さんと福井結衣さんは福井太郎さんが切手や硬貨の収集家だったことは知りませんでした。
・福井花子さんと福井結衣さんは切手とか硬貨についてはまったく興味が無かったので、早く処分したいと思っていました。
【解決事例】
・遺品整理業者に依頼して切手と硬貨を換金していただきました。
・相続人の福井花子さんと福井結衣さんは換金した切手と硬貨については希少価値などがなかったので、高い金額で売ることはできませんでしたが、まったく興味の無い切手と硬貨を処分することができたのでとても喜んでいました。
【考察】
・生前、被相続人が趣味で何かを集めていた場合、その収集物が、まったく興味の無い相続人にとっては残されると困るものもあります。
・趣味で収集したコレクションで相続人を困らせないように、生前のうちに処分するか、相続人に伝えておいたほうがいいです。
家族信託の小冊子を作成しました。


にほんブログ村
相続で残された収集物の関連動画
タグ : コレクション, 切手シート, 収集家, 古銭, 希少価値, 相続人, 相続財産, 被相続人, 記念切手, 記念硬貨, 趣味, 遺品整理, 遺品整理業者
関連記事
土地の一部が他人名義
昔は普及していなかったためか、 不動産の登記が されていなかったり、正しく 不動産の登記が されていない場合があります。そのため、先祖代々引きついている土地にもかかわらず、騰貴を調べてみると、自宅の土地の一部が他人名義に…
養子死亡後の養子縁組
子がいないときに養子縁組をする場合がありますが、養子縁組は終了しない限り、親子関係が続きます。養親より先に養子が先になくなっても、養子縁組の関係が続きます。そのため、養子に子がいる場合、養親の相続人になります。相続が発生…
共有不動産の相続の例
共有不動産の相続は大変。相続手続きに役立つ行政書士の実例集 共有不動産を相続すると土地と建物の不動産を売買するときに共有者全員の同意が必要となります。共有者全員の同意が得られない場合は、不動産を売却することができません。…
不動産の名義変更
以前は、相続で土地や建物の不動産の所有者が変わって、相続登記をしなくても問題はありませんでした。そのため、相続登記をする人が少なく、現在でも土地の名義が祖父の名前になっている場合があります。その場合に、区画整理などで不動…
印鑑登録証明書がない
相続手続きには戸籍謄本と住民票、印鑑証明書が必要となります。相続人が引越しをされている場合は引越し先で、新たに戸籍謄本や住民票、印鑑証明書を取得する必要があります。相続人が市区町村役場にいけない場合は、委任状を書けば代理…